14.相談援助の理論と方法(出題数:21問)

<出題傾向と対策>

すべての科目の中で最多の出題数です。合計点をアップさせるためにも外したくない科目です。出題は、大きく分けて事例問題とその他の問題です。事例問題が多く出題されるのも特徴の一つです。(第31回では7問、第30回では8問、第29回では7問となっていましたが、今回の第32回は5問でした。)事例問題が出題される意図は、「設問で与えられた情報を理解・解釈して、その結果に基づいて解答する能力」「理解している知識を応用して、具体的な問題解決を求める能力」を試すことです。
 
正に、社会福祉士としての力量が試される問題と言えます。
 
これまで、社会福祉士国家試験で出題される事例問題は、一般常識で解ける問題も多く、得点源とされていましたが、最近では、事例問題が難化している傾向があります。
 
事例問題が不得手な受験生にとっては、勉強の方法すら見つけられず、厄介極まり無い状態になっているかもしれません。
 
事例問題は、①「ソーシャルワークの一般原則的な視点」から答えを導き出すもの②「特定の理論や目的に沿った視点」から答えを導き出すものに大別できます。福祉の一般原則で出題されやすいのは「自己決定」「個人の尊厳」「非審判的態度の原則」「受容」などです。過去問の事例問題を解くときは、何が問われているのかを考えながら間違いの選択肢を消去していくようにしましょう。事例以外では、広範囲にわたって満遍なく出題されていますので、各項目を深く掘り下げたような問題は少なく、言葉の意味や基本的な内容を押さえておけば解答に至ることができます。基本用語である「システム理論」「治療モデル」「生活モデル」「ストレングスモデル」「心理社会的アプローチ」「機能的アプローチ」「課題中心アプローチ」「危機介入アプローチ」「行動変容アプローチ」「エンパワメントアプローチ」「インテーク」「アセスメント」「プランニング」「モニタリング」「ケースマネジメント」「ケアマネジメント」「アウトリーチ」「社会資源」「ネットワーキング」「ケア会議」「グループダイナミックス」「スーパービジョン」「個人情報保護」「IT活用」「社会的排除」等を単語帳にし、通勤時間・空き時間に軽く目を通すようにすると効率が良いです。
 
令和元年度(第32回)の試験を受験した受験生から、「この科目は思ったほど取れなかった」という報告を受けました。たしかに正解を絞りづらい問題が複数あったように感じます。また、人名、理論に関する問題も押さえるべき事項をきちんと押さえた上で、交差法を駆使して解かなくてはならず、知識が定着していない人にとっては難しく感じられたと推察されます。7割(15点前後)取れれば御の字といったところでしょうか。
本科目については、第31回の問題でもトラップ(小細工)が仕掛けられており、年々難しくなってきているように感じます。
 

<学習の効率を上げるコツ>

①基本用語の意味と内容を理解する。
②事例問題は、2つの視点から考え、出題の意図に慣れましょう。
③国試のための勉強というより、将来の実践で必要になるという気持ちで学習する。

類似の問題を利用してしっかりチェック